ワックスの種類

ワックス(蝋)の種類もまた色々あります。
原料が違えば燃焼の仕方もそれぞれです。
ここでは現在製品として普及している
主なワックスの種類について紹介てゆきます。

◆パラフィンワックス

現在、最も一般的なキャンドルワックスがパラフィンワックスです。パラフィンは原油から精製されるロウで、19世紀半ばに発見されました。パラフィンの発見はまさに革命的で、それまでは貴重品だったキャンドルを大量生産の可能な普及物へと変えました。
石油系の原料のため炎を吹き消した際には独特の臭いがします。

◆ ステアリン酸ワックス

ステアリン酸ワックスは牛脂やパーム油などから精製される脂肪酸の一種で、主にパラフィンワックスに添加してキャンドルにするワックスです。ステアリン酸ワックス100%のキャンドルもないわけではありませんが(利点がないため)あまり作られません。
パラフィンに添加させると、気泡を減らし、染料などの発色を良くし硬度も高めてくれるため、パラフィンのキャンドルを加工する際には無くてはならないワックスです。

◆蜜蝋(みつろう)

みつろうは、ミツバチが体内(腹部)から分泌され、巣を形作っている動物性のロウで、ミツバチの巣から採ります。粘りがあり、黄色味から茶色味を帯びていて、火を灯すとほのかな甘い香りがします。色や香りはミツバチが集める花粉と蜜の種類により異なります。
採取に手間がかかり、100%蜜蝋だけで作られたハニー・キャンドルは古くから貴重なものなのです。天然成分のため狭いお部屋の中でも安心して使え、炎を吹き消しても嫌な臭いはありません。

◆木蝋(もくろう)和蝋燭

江戸時代から日本で作られている和ロウソクは、木蝋(ハゼの実やウルシの樹液からできたロウ)からできています。木蝋もやはり採取に手間がかかり手に入りづらくなっているため、純粋なもくろう製のキャンドルは高価です。

◆パームワックス

アブラヤシの果実から抽出されるパーム油で作られるパームワックスは、パラフィンワックスに比べるとススが出にくく燃焼時間が長いです。  純度の高いワックスは表面がクリスタルな質感に仕上がります。

◆ソイワックス

大豆から生まれた自然素材の植物ワックスです。低温でゆっくりと燃焼するため燃焼時間が長く、アロマキャンドルに最適のワックスです。また、有限資源である石油原料のパラフィンや、プランテーションの拡大が社会問題化しているアブラヤシ原料のパームワックスに比べ、自然環境にやさしいキャンドルとして近年特に人気が高くなっています。

(蜜蝋は別として)ワックス自体には基本的に色や香りが着いていないので
これらのワックスに顔料や染料、香料などを添加して、多くのキャンドルは作られます。
また、同じ種類のワックスでも精製度合いによって燃焼は異なります。
たとえばパラフィンワックスにしても精製度合いが高いものであれば殆どススを出しません。
裏を返せば、燃焼中にススを沢山出すような悪いキャンドルは、
質の悪いワックスや芯、配合量の不適当な顔料や香料が含まれているということです。
キャンドルを使う際には、その燃焼の仕方にも眼を向けて頂ければうれしく思います。